
サードスペースはどこから生まれた?
リモートとハイブリッドワーク時代のサードスペース
コワーキングがサードスペースの役割をどう果たすか
職場でサードスペースが重要な理由
配慮を持って構築されるコミュニティ
WeWork におけるサードスペースの考え方
コワーキングスペースは、いまや新たなサードスペースと位置付けられるように。
その背景を解き明かします。 (この記事は WeWork Global の翻訳記事です。)
By Reka Vagasi
February 13, 2026
これまでの会社員の典型的な平日の生活リズムといえば、朝、家を出て仕事へ行き、一日の終わりに家に帰るというお決まりのものでした。私たちが日常を繰り広げる舞台はこの2つにほぼ分かれていて、家は第一の場所であり、プライベートな時間を過ごします。仕事は第二の場所で、仕事上の責務だけに集中するためにあります。
でも、私たちの生活には、常に第三の空間も存在していることにお気付きでしょうか。サードプレイスのメリットは計り知れませんが、仕事や家庭など、あらゆる方向からの要求に差し迫られると、私たちはつい冒頭の2つを過度に優先してしまいがちになるでしょう。
では、なぜサードプレイスは重要なのでしょうか?
なぜなら、人々が集まり、交流し、繋がり、リラックスし、エネルギーを充電し、そしてそれら全てを楽しみながら過ごす場所こそがサードプレイスだからです。親しい友人と語り合うカフェ、家族とピクニックをする公園、そしてもっと多くの志を同じくする人々と出会えるコミュニティスペース。これらはすべて、人間が持つ基本的なニーズである「つながり」を満たしています。
皆さんも心当たりがあるように、従来のオフィススペースは、人々のつながりをサポートするように設計されていなかったことはたやすく理解できます。一方で、WeWork をはじめとするコワーキングスペースは、人々が自分らしく過ごすことができ、誰かとつながれることをを念頭に置き、意図をもって構築されています。
サードスペースはどこから生まれた?
家庭や職場以外の非公式な公共空間を表すために「サードプレイス」という言葉を初めて作ったのは、社会学者のレイ・オルデンバーグです。彼は、人々が仕事や家庭関連の責任を負わずに時間を過ごすために選ぶ場所が「サードプレイス」であることを強調しました。
サードスペースの例は、カフェ、図書館、公園、バーなど、数多くあります。義務や期待なしに、会話、交流、そしてただ一緒にいることを中心とした空間を指します。オルデンバーグは、サードスペースをコミュニティ生活の拠り所、つまりプレッシャーや形式にとらわれない社会的交流をサポートする環境であると言い表しました。
サードスペースの起源が分かったところで、次はサードスペースの将来像がどこへ向かうのかという疑問が沸いてきます。数年前に起こった、パンデミックによる外出自粛要請により、こうした人々が集う場所へ行き来することが困難になりました。その流れの中で、コワーキングスペースが、その空白を埋め、人々が仕事をするだけでなく、貴重な繋がりを築くハブになっていったのは必然的でもありました。
リモートとハイブリッドワーク時代のサードスペース
近年、働き方がより柔軟になり、自宅のキッチンテーブルでも仕事ができるようになったことは周知の事実です。しかし、リモートワークの柔軟さは紛れもないメリットである一方で、同時に孤立感も大きくさせていったのです。職場における帰属意識は、人生の他のあらゆる場面と同様に重要です。私たちは、そこに溶け込み、そこにいることに意味があると感じられる必要があります。
廊下での会話、チームランチ、仕事後のボウリングといったものがなくなったことで、多くの労働者は自発的な繋がりを持つ機会が大幅に減ったことに気付かされました。プライベートと仕事の境界線が曖昧になったことで、バランスを取り戻すために、意図的に設計された空間が真に必要とされています。
あるべき姿として、単に仕事をこなす場所だけでなく、私たちが仕事をしながら人間らしさを感じられる場所も必要としていることをコワーキングスペースは認識しています。そして、それがWeWork の真髄でもあり、目指すところでもあるのです。
コワーキングがサードスペースの役割をどう果たすか
時が経つにつれ、サードスペースも新たな意味を持つようになり、コワーキング環境が含まれる場面が多くなりました。そして、つながりを通してインスピレーションを求めるフリーランサー、リモートワーカー、ハイブリッドチームが、こうしたスペースに惹きつけられるのは当然のことでもありました。
このように、コワーキングスペースは、優れたサードプレイスの特徴である多くの要素を共有しています。
中立的な立場。
誰かが他の人よりも「所有」しているわけではないため、誰もが歓迎され、平等です。
柔軟な会員制度、1日パス、個人用デスクなど、利用にあたっての障壁が低い。
常連客と新規利用者が混在し、親しみやすさと同時に新鮮さとインスピレーションの要素も生まれます。
社会的な多様性。
異なる業界やバックグラウンドを持つ人々が安心して集まることができます。
従来のオフィスとは異なり、コワーキングスペースは階層構造や固定された9時から5時までの勤務スケジュールに基づいて構築されていません。多様性の中で自然と繋がりが生まれ、インスピレーションが容易に生まれるため、人々が共存し、共に働くことを奨励しています。
職場でサードスペースが重要な理由
コワーキングスペースにおけるサードスペースとは、人々を結びつける可能性のある共用エリアを指します。WeWork には、明るくカラフルなラウンジ、広々としたイベントスペース、新鮮な空気に触れ一息つける屋外スペース、楽しいゲームルームなど、メンバー同志が交流できる場所が数多くあります。そして、これらのスペースが私たちにとって重要なのは、以下の理由からです。
孤独を和らげる
前述のように、孤立感はリモートワーカーやハイブリッドワーカーが直面する最大の課題の一つです。どんなに自立したワーカーであっても、他者と交流し、顔なじみの顔を見て、世間話をしたり、コーヒーブレイクを楽しんだりすることで、メリットを得られます。
WeWork はいつも、こうした社交的な雰囲気を無理なく作ることを大切にしてきました。入居者は、必要な時に集中し、望む時に繋がり、そしてその過程で孤独感を軽減することができます。
創造性を刺激する
退屈な四方八方の壁に閉じ込められていると、創造性を発揮するのは非常に困難です。創造性は、新しい人々、新鮮なエネルギー、そして景色の変化といった目新しいものから生まれます。きっとあなたも経験があるでしょう。新鮮な会話や、創造的で革新的な思考を促す場所にいると、心が生き生きと蘇ります。
WeWork では、日常的に、ラウンジでの会話、キッチンで耳にした新しい視点、あるいは同じ屋根の下で異なる目標に向かって働く人々の姿など、些細な瞬間からインスピレーションが生まれています。
仕事の日々をより有意義なものに
日々の生活に欠けているかもしれない、ちょっとした何かをサードスペースは与えてくれます。共用ラウンジは気軽な会話の場となり、ウェルネスルームは精神的な休息を提供し、ゲームルームは同じ情熱を共有する仲間と繋がるのに最適です。
集中と繋がりのためのデザイン
適切なコワーキングスペースは、集中できる場所と、コラボレーションや繋がりのための場所をバランスよく提供します。そのデザインは、伝統的なサードプレイスが持つ温かみのある雰囲気と柔軟性を重視しています。
例えば、WeWork の空間は、従来のオフィスのように、机がずらりと並び室内を強い蛍光灯が照らすことはありませんが、次のようなメリットがあります。
- カフェスタイルの座席と共有テーブル
- 快適なラウンジと自然光
- アート作品、植物、そして思慮深くデザインされた共用エリア
これらの空間構成は、一日を通して様々な働き方と交流をサポートすることを目的としています。
配慮を持って構築されるコミュニティ
これらのデザインだけで、私たち全員が、望み、必要としているコミュニティ意識や帰属意識を生み出せるでしょうか?おそらくそうではないでしょう。しかし、プロフェッショナル意識に基づく本物のサードスペースは、真に豊かなコミュニティを築くための手段も生み出します。
講演会、ワークショップ、ハッピーアワーなどのイベントは、会話や共有体験の機会を生み出します。WeWork のコミュニティマネージャーは、誰もが疎外感を感じることのないように手伝うことで、コミュニティ意識の醸成にも貢献しています。
こうした交流を通し、共有ワークスペースは徐々に馴染みやすい場所へと変化していきます。人々が互いを認識し、心地よく、時にはワクワクしながら、足を運ぶのを楽しみにするような場所へと。
WeWork におけるサードスペースの考え方
WeWork は、仕事とは生産性だけではないことを理解しています。ネットワーキングやカジュアルな交流を促す空間を設計することで、WeWork は職場に「サードスペースならではのエネルギー」をもたらしてきました。
共有ラウンジやコーヒーバー、コミュニティイベント、そして細部にまで配慮され設計された共用エリアなど、これらのスペースは仕事に特別な「何か」をもたらします。1日だけの滞在でも長期滞在であっても、どのような場合でも、集中力だけでなく人との繋がりをも育む空間を WeWork はこれからも提供していきます。





